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バランスのとれたココロとカラダ

「漢方の考え」でご覧いただいたとおり、健康な状態とは自然や気血水のバランスが整っている状態をいいます。

バランスが整った正常な体には、正気が充ち溢れ、病気などの邪気を跳ね飛ばす力を持っているのです。


では、なぜ私たちは病気にかかるのでしょうか?

気血水のバランス

気血水は生体維持の三要素です。この三つの要素が正常に循環することで健康が保たれ、体の臓器も正常に機能します。いずれかの過剰や不足が病をもたらすと考えます。

体のバランスを崩す病の原因ってなに?

東洋医学で考える病気の原因には三つあります。

1,外因

2,内因

3,不内外因

外因

外因は自然の気候の変化を指します。正常な状況では「六気」と呼びますが、気候に異常な変化が現れ、暖かい季節に急激な寒さがおとずれたり、寒い時期に暖かくなるなど六気がそのバランスを崩した時に「六淫」という邪気に変わります。また、体がバランスを崩し気候の変化についていけない時にも、「六淫」を病気の原因とします。


風邪(ふうじゃ)、寒邪(かんじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、熱邪(ねつじゃ)

内因

精神的な活動で「七情」とよばれます。ある感情が過ぎるとその感情と関係のある臓腑に影響を及ぼし、病気の原因になると考えられます。たまたま刺激を受けても病気の原因になるという事ではなく、長く続いたり、過剰の刺激が発病の原因と考えられます。

七情:喜、怒、憂、思、悲、恐、驚

不内外因
生活の不摂生や暴飲暴食、過度の疲労、運動不足、過度の性生活、虫さされ、外傷など、内因でも外因でもない病の原因をさします。


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